ほんの数日前のニュースでは、バターが陳列棚からなくなったニュースが流れていました。

牛乳の生産量の減少が原因となっているようです。

ここにきての円安は輸出産業にとっては大きな業績UPの貢献につながっています。

反して、酪農家にとっては、餌代の高騰につながり、その経営を大きく圧迫しています。

この円安により、廃業せざるを得なかった酪農家は、相当数にのぼったようです。

アベノミクスの効果による株高、円安は、大きな経済効果をもたらした半面、中小の酪農家のようなものづくり現場を打撃しています。

輸出関連のものづくりは、いいとしても、食料等の内需型のモノづくりには、大変な円安効果となっています。

ただでさえ、食料自給率の低い日本にとっては憂慮すべき問題でしょう。

いまの食料品相場が、円高時代に形成され、円安になったとからといって、この消費増税後の景気落ち込みの中、そのコストUP分を価格に反映するのは、なかなか、難しいようです。

個人的には、急激な為替変動によるコスト増に価格が追いついていけない場合には、国が一定の為替レートを保障する制度があってもいいのかなと思ってしまいます。

たとえば、ここ3カ月は、1ドル105円とし、輸出も輸入もその為替レートで取引したものとし、差額分を国が調整する等・・・

このようなことは、現実的にはあり得ないかもしれませんが、為替レートによって業種別の業績が大きく左右されることがなくなれば、いいなと感じます。

何かいい手は、ないものかと、バターのなくなった陳列棚を眺めながら、思ってしまいましたが、所詮はこの程度の稚拙なことしか思いつきませんでした。

昔、会計事務所で東京の近郊農家さんの担当をさせていただいておりましたが、農業の維持は、本当に大変といっていました。

農家の方が、前向きに農業に取り組める改革を邁進させてほしいものです。

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Posted by 荒木財産FP at 07:58│Comments(0)ライフコンサルタントの独り言
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